
最近、Google検索からのアクセスが減った理由とは?
「SEO対策して1位だったのに、最近アクセスが激減した…」
そんな不安の声をよく聞くようになりました。
実はその原因の多くは、「AIによる答え」が検索結果のトップに表示されるようになったからです。
2024年に登場したGoogleの新機能「AIによる概要(AIO)」や、ChatGPTのようなAIチャット型検索が登場したことで、
検索ユーザーの行動は、従来と大きく変化しています
「どうすれば、AIに選ばれるサイトになれるのか?」
この記事では、SEOのプロ、全日本SEO協会の認定コンサルタントがその答えをわかりやすく解説します。
- 1. 最近、Google検索からのアクセスが減った理由とは?
- 2. アクセス激減の理由は「AI」と「ChatGPT」
- 2.1. Googleの「AIによる概要」(AIO)が検索結果の最上部に表示されるようになった
- 2.2. ChatGPTなどのAIチャットツールの普及で「検索しない人」が増えている
- 3. AIO・AEOとは何か?まずは知ることから始めよう
- 4. AIO・AEO時代のSEO対策|今すぐ取り組むべき7つの具体策
- 4.1. 1・ユーザーに本当に役立つ情報を用意する(AIに“引用される”コンテンツとは?)
- 4.2. 2・わかりやすい構造で書く(AIが理解しやすい=人にも伝わる)
- 4.3. 3・専門性・実績をしっかり示す(E-E-A-T対策)
- 4.4. 4. 信頼できる外部サイトにリンクを張る(情報の裏付けを見せる)
- 4.5. 5・オリジナルの画像・動画を活用する
- 4.6. 6・ChatGPTに引用されるために大事なこと
- 4.7. 7・サイト全体を「信頼される構造」にする
- 5. AI時代のSEOは終わった?——それは誤解です
- 6. まとめ:AIに選ばれるのは「人の役に立つコンテンツ」
アクセス激減の理由は「AI」と「ChatGPT」
最近アクセスが減った理由は主に下記の2つです。
Googleの「AIによる概要」(AIO)が検索結果の最上部に表示されるようになった

1つ目は、Googleの検索結果に表示される「AIによる概要(AIO)」です。
このAIO(AIオーバービュー)は、ユーザーの検索意図に沿ってAIが文章を自動生成し、参考にしたWebページを目立たない位置にリンクとして添えるだけという仕様です。
従来なら検索上位に出たページがクリックされていたのに、今は検索結果の上にGoogleのAIが生成した「答えが」出てきてしまうため、従来の1位サイトよりも先にAIの答えが読まれてしまい、ユーザーはそちらで満足してしまうため、検索結果に出ているサイトがクリックされにくくなっています。わざわざサイトに飛んで情報を収集しなくてもよくなってしまっているからです。
ChatGPTなどのAIチャットツールの普及で「検索しない人」が増えている
2つ目は、ChatGPTなどのAIチャットツールが急速に普及し、「そもそもGoogleで検索しない人が増えている」ことです。
実際、何かを調べたいときに、Googleを開くのではなく、ChatGPTに直接「○○の作り方」「□□の条件」など質問をすると、ChatGPTは聞けばその場で答えてくれます。
とくにスマホユーザーや若年層では、検索ではなく会話型AIで解決するという行動が主流になりつつあります。
ChatGPT上でも複数のWebサイトが引用されるようになっており、「そこに選ばれるかどうか」が今後のSEO成功を左右すると言っても過言ではありません。
このように、情報収集の「出発点」が変わってきた今、SEOの世界でも「検索エンジン最適化」だけでなく、「回答エンジン最適化(AEO)」が求められるようになりました。
AIO・AEOとは何か?まずは知ることから始めよう
「AIO?AEO?なんだか難しそう…」そう感じる方も多いでしょう。
でも心配いりません。
- AIO(AIオーバービュー) は、GoogleのAIが検索結果の最上部に表示する自動生成された要約的な答えです。
- AEO(アンサーエンジン最適化) は、ChatGPTやPerplexityなどの「答えを返すAI」が、Webサイトを回答ソースとして選びやすくするための最適化で、簡単に言うとChatGPTなどAIが答えを作るときに、あなたのサイトが引用されるように工夫することです。
つまり、これからは「検索結果で1位を取る」こと以上に、「AIに引用される」ことの重要性が増しており、AIOとAEOの対策は、これからのSEOの中心になる考え方になりました。
AIO・AEO時代のSEO対策|今すぐ取り組むべき7つの具体策
それでは、実際にAIに引用されるための具体的な対策をご紹介します。
1・ユーザーに本当に役立つ情報を用意する(AIに“引用される”コンテンツとは?)
AIがあなたのページを回答に引用するかどうかを決める最大の基準は、「このページの情報は役立つか?」という点です。
ここで言う「役立つ情報」とは、単なる知識ではなく、検索した人の疑問を具体的に解決する情報のことであり、単なる情報量や懇親頻度ではありません。
特にAIが重視しているのは次のようなコンテンツです:
- はじめての人向けガイド(例:「●●の始め方」「●●とは?」)
- よくある質問と明確な答え(Q&A形式)
- 失敗しないための注意点やトラブル事例や解決策、チェックリスト
- 初心者が間違いやすいポイントの説明
- 実際の事例や使ってみた人の声など、実体験や現場の声を交えた具体的な内容
AIは、こうした「検索ユーザーの疑問に誠実に答えているページ」を好んで回答に取り上げます。
特に ChatGPTのようなAIチャットは「質問→答え」の形式を重視するため、「質問に対して的確に、簡潔に、具体的に答えているページ」は、AIOでもAEOでも高く評価されます。
検索意図を読み取り、「悩み」や「困りごと」に正面から答えるスタイルで情報を整理することが重要です。
つまり、AIに引用されるというのは、裏を返せば「人の役に立つコンテンツを丁寧に書くこと」に他なりません。
例:
「〇〇のやり方」で検索される場合、
→ 導入文で課題提起
→ 手順をステップで解説
→ 注意点・失敗事例
→ よくある質問を補足
といった構成が最適です。
2・わかりやすい構造で書く(AIが理解しやすい=人にも伝わる)
AIがあなたのページを「これはいい情報だ」と認識するためには、文章の意味だけではなく、文章の構造にも工夫が必要です。
そして、人間が読みやすいものは、AIにも理解しやすいつまり、引用されやすいのです。
AIに引用されやすい記事にするために以下のような構成を意識してください。
- 見出しでテーマを明示する(h2, h3タグを正しく使う)
- 各段落に1つの要点、1つの話題に絞って書く
- 「質問→結論→理由→補足や事例」の順で説明する
- リストや表を活用しすぎず、文で自然に丁寧に説明する
これは読者にとっても読みやすく、理解しやすいため、結果的にエンゲージメント(滞在時間)が伸び、SEO効果にもつながります。AIに選ばれるページ=人間にも親切なページ、ということですね。
3・専門性・実績をしっかり示す(E-E-A-T対策)
AIは、ただの「正しそうな情報」ではなく、「誰がその情報を書いているか」をとても重視しています。これはGoogleでも同様です。

特に医療・健康・金融・法律など、人生に大きな影響を与えるテーマ(これを YMYL:Your Money or Your Life 分野と呼びます)では、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性) が強く求められます。
そのため、自社サイトやブログで情報発信をする際には、以下の情報を明確に提示することが大切です。
- 専門資格や肩書き(例:税理士、臨床心理士、社労士、医師など)の明記
- 実務経験(何年、どんな立場でどんな実績があるか)
- 顔写真付きの著者プロフィールページの設置
- SNSや外部サイトとの連携(リンクで示す)
- メディア掲載歴や講演歴、監修実績があれば明記
- 執筆記事への監修者表記(できれば専門家)
このように筆者の専門性・実績・信頼性を示す情報が明確なほど、「この情報は信用できる人が発信している」とGoogleにもAIにも伝えることができます。「この人が言っているなら信頼できそう」と感じてもらうことが、AIと人両方への信用構築になります。SEO的にも、読者の信頼を得る意味でも、今後ますます欠かせない要素です。
4. 信頼できる外部サイトにリンクを張る(情報の裏付けを見せる)
GoogleもChatGPTも、「その情報は信頼に足るのか?」という視点でページを評価しています。
特にAIは、ページ内の情報が独りよがりでなく、信頼できる出典に基づいているかを見ており、あなたの書いた情報が「どんな根拠に基づいているか」もチェックしています。
そこで有効なのが、信頼性の高い外部サイトへの引用リンクです。
たとえば:
- 厚生労働省や消費者庁などの公的機関
- 大学の研究機関や学術論文(J-STAGE、CiNiiなど)
- 業界大手や信頼されている専門メディア(ITmedia、東洋経済など)
たとえば、「〇〇の調査によると」と書いたあとに、その出典にリンクを張ることで、ページ全体の信頼性が高まります。
例:
厚生労働省の「生活習慣病予防ハンドブック(2023年版)」によると…
また、データや数字を出すときは出典リンクを必ず添えることで、AIにも「正確で根拠のあるページ」として評価されやすくなります。
これらのリンクがあるだけで、「この情報は裏付けがある」とAIに判断されやすくなります。
5・オリジナルの画像・動画を活用する
近年のAIは、単なるテキストだけでなく、画像や動画も情報源として処理するようになっています。
今や、テキストだけのページではAIにも人にも選ばれません。
特にGoogleでは、YouTube動画を検索結果の上位に表示する傾向が強まり、ChatGPTでも動画や図解を含むページが引用候補として優先されやすい場面が出てきています。ここで重要なのが、「オリジナルであること」です。
たとえば
- 自分のサービスや商品の使い方を、図解で説明した画像
- 顧客の声やインタビューを実際の映像や音声で紹介した動画
- 業務の手順やノウハウを実演形式で撮影した動画
- あなた自身の声で語る専門解説の短編クリップ
などです。
これらは、他のサイトが真似できない、あなただけの一次情報です。
こうした「他にない視覚情報」は、AIにとっても“価値ある一次情報”として強く評価されます。
AIはこのようなユニークな情報を「価値が高い」と評価し、他サイトとの差別化要因として捉えます。
また、ユーザー視点でも、
- テキストでは理解しにくい操作や手順が一目でわかる
- 読むより「見て知る」というニーズに応えられる
- 安心感・信頼感が増す(顔が見える、声が聞ける)
といったエンゲージメント向上に直結します。
つまり、画像や動画は「装飾」ではなく、信頼と差別化とAI対策の三拍子そろった戦略素材です。動画をYouTubeにアップし、記事に埋め込むだけでも、SEOとAEOの両方に効果があります。
さらに、Google検索ではYouTube動画の表示率も高いため、動画はSEO+AEO両方に効く武器になります。
競合と同じ情報を伝えていても、「見せ方」が違えば、AIもユーザーもあなたを選んでくれるようになりますよ!
6・ChatGPTに引用されるために大事なこと
ChatGPTが引用するページには以下のような特徴があります
- 1ページ1テーマで深掘りされている
- ストラクチャー(構成)が整っている
- 経験・専門性に基づいた語り口
- 出典や根拠が明記されている
- 複数の記事で体系的にカバーしている(サイト全体の信頼度)
つまり、1ページだけの力ではなく、サイト全体の設計が問われる時代になったということです。
7・サイト全体を「信頼される構造」にする
とくにYMYL分野では、見えない部分の設計が重要です。
- 運営者・会社情報の記載
- 執筆者ページと記事の明確な紐づけ
- プライバシーポリシーや利用規約の設置
- 実績・受賞歴・メディア掲載の紹介
これらの要素が揃うことで、「このサイトは信頼できる」というAI側の評価が高まり、AIO・AEOでの掲載率も上がります。
AI時代のSEOは終わった?——それは誤解です
ここで改めて伝えたいことがあります。
「AI時代=SEOの終わり」と言われることがありますが、それは完全な誤解で早とちりです。
たしかに、やり方や評価ポイントは変わっています。
けれど、根本の目的である、「検索した人の悩みを、誠実に解決すること」は今も昔も変わりません。
むしろ今は、コンテンツの中身(内的価値)をAIがより正確に評価するようになったとも言えます。つまり、「本当に役に立つコンテンツ」を地道に届けてきた人にとっては、AI時代はむしろ追い風なんですよ!
(ただ、見出しタグに不自然にキーワードを詰め込んだり、まったく関係ないのに、上位に上げたいがために、誰も求めていないような情報を載せて検索順位を上げているようなサイトは評価が下がる一方だと思います・・・でもユーザーにとってはその方がより、よいサイトを見ることができるということですね!)
まとめ:AIに選ばれるのは「人の役に立つコンテンツ」
これからのSEOは、こう変わります
- 検索順位ではなく、AIが引用するかどうか
- キーワードの数ではなく、悩みを深く理解しているか
- アクセス数ではなく、信頼と共感を生む内容か
AIに選ばれ、人に選ばれるページの共通点はたった一つ。
「誰かの困りごとを、本気で解決しようとしているか」です。
あなたの経験、知識、想いを丁寧に届けることが、これからのSEO最大の武器になりますよ!
検索流入やChatGPT対策でお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。
あなたの強みが、AIにも人にも届くよう全力でサポートいたします。

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全日本SEO協会認定コンサルタント
リンクウェブ 代表 平松由花梨
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投稿者プロフィール

- 全日本SEO協会認定コンサルタント リンクウェブ代表
-
愛知県の商業高校を卒業後、IT業界に従事。
2018年Wordpressと出会い50社以上のWebページ制作に関わる。
1978年 愛知県出身
大学生・専門学生の息子2人を持つシングルマザー起業家。
趣味はソロキャンプ。
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