SNS集客、頑張っているのに全然効果が出ない…。
時間と労力ばかりかかって、疲れていませんか?

もしかしたら、あなたのビジネス、 SNS集客に向いていないのかもしれません。

BtoB企業、高単価商品、地域密着型ビジネスなど、 実はSNSと相性が悪い5つの業界と、
SNS以外のWeb集客法をご紹介します。

SNS集客で消耗していませんか?

SNS集客に力を入れているものの、なかなか成果が出ず、時間と労力だけが過ぎていく…。

そんな状況に陥っているなら、一度立ち止まって、SNS集客だけではなく
他の方法を考える時期かもしれません。

以下のようなサインが見られたら、他のWeb集客法への移行を真剣に考えてみましょう。

時間と労力ばかりかかる…投資対効果が見合わない

SNS運用には、日々の投稿作成、コメントへの対応、キャンペーンの企画など、多くの時間と労力がかかります。

しかし、それに見合うだけの集客効果が得られていない場合、SNS運用はあなたのビジネスにとって非効率な投資となっている可能性があります。

例えば、毎日数時間かけてSNSを更新しているにも関わらず、月に数件の問い合わせしか来ない、
あるいは売上に全く繋がらないといった状況であれば、SNS集客の戦略を見直すか、他の集客方法も検討すべきだと思います。

いくら無料で使えるツールとはいえ、それに対して「時間」と「労力」という「貴重なコスト」がかかっていることを認識しましょう。

炎上リスクが怖い…常に情報発信に神経をすり減らす

SNSは、情報拡散力が高い反面、炎上リスクもつきものです。
不適切な発言や誤った情報の発信は、企業の信頼を大きく損なう可能性があります。
特に、コンプライアンス意識が求められる業界や、顧客からの信頼が重要なビジネスにおいては、SNS運用は常に神経をすり減らす作業となるでしょう。
些細なことで炎上してしまうのではないか、常に情報発信に細心の注意を払わなければならないというプレッシャーを感じているのであれば、SNS運用はあなたのビジネスにとって大きな負担となっているかもしれません。

ターゲット層とズレてる?反応が薄いSNS運用

SNSには様々なユーザーが存在しますが、それぞれのSNSによってユーザー層の傾向が異なります。
例えば、Instagramは若年層の女性ユーザーが多く、Facebookは比較的年齢層が高めのユーザーが多いといった特徴があります。

令和5年の総務省における「度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると10代~30代はSNSの利用者数が60%を超えるのに対し、40代以上になると48%という結果が出ています。

引用:令和25年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査(総務省)https://www.soumu.go.jp/main_content/000887659.pdf

もし、あなたのビジネスのターゲット層と、運用しているSNSのユーザー層が大きくかけ離れている場合、SNSでの情報発信はほとんど効果がないでしょう。

例えば、高齢者向けの健康食品を販売しているにも関わらず、Instagramでばかり情報発信をしていても、なかなかターゲット層にリーチすることはできません。
SNS集客で成果を出すためには、ターゲット層が利用しているSNSを選び、適切な情報発信を行うことが不可欠です。

実はSNS集客が向いていない!?5つの業界とその理由

SNSは万能ではありません。業界によっては、SNS集客に力を入れても期待するような効果が得られない場合があります。
ここでは、SNS集客が特に向いていない5つの業界と、その理由をご紹介します。

BtoB企業:顧客との関係構築はSNSだけでは難しい

BtoB(企業間取引)ビジネスでは、深い信頼関係と専門性の証明が取引の基盤となります。
SNSは認知拡大の有効なツールですが、企業間の本格的な関係構築においては明確な限界があります。

企業の購買担当者は意思決定にあたり、複数の観点から検討材料を集め上長に報告をするでしょう。
製品仕様、導入実績、費用対効果、サポート体制、将来的な拡張性、信頼性など、多角的かつ詳細な情報が必要不可欠です。

しかしSNSでは、文字数制限や投稿形式の制約から、これらの専門的で包括的な情報を十分に提供することができません。

また、BtoB取引における意思決定は複数の担当者や部門が関ります。
最終決定者だけでなく、現場担当者や財務、法務など様々な立場の人が情報を精査します。
SNSの投稿は一時的な注目を集めることはできても、こうした企業内の多様な関係者に必要な深い情報を系統立てて提供する機能は持ち合わせていません。

さらに、企業の担当者はリスク回避の観点から、より公式性の高い情報源を重視する傾向があります。
匿名性が強く誰でも気軽に発信できるSNSよりも、独自ドメインを持つ企業サイトの方が、信頼性と権威性において高く評価されるのです。

高単価商品・サービス:SNSでの衝動買いは期待薄

高額な商品やサービスを扱うビジネスにとって、SNSだけに頼る販売戦略には明らかな限界があります。
なぜなら、人は金額が上がるほど慎重に検討し、より多くの情報を求めるようになるためです。

数千円の商品なら「気になったからすぐ買ってみよう」という衝動的な判断も珍しくありませんが、数十万円、数百万円の投資となると、ほとんどの方が慎重になります。
複数の選択肢を比較検討し、スペック、耐久性、アフターサービス、実績、口コミなど、様々な角度から情報を集めて検討するのが自然な行動です。

SNSの特性として、流れるような短時間の情報接触が基本であり、ユーザーは常に次の投稿へとスクロールする習慣があります。
このような環境では、高額商品が必要とする詳細な説明や専門的な情報を十分に伝えることができません。
また、SNSでは情報の寿命が短く、過去の投稿は埋もれていくため、購入検討者が必要なタイミングで必要な情報にアクセスすることが難しいという課題もあります。

さらに、高額な買い物ほど「信頼」の要素が重要になります。「この会社は信頼できるのか」「本当に価値のある商品なのか」「長く付き合っていけるパートナーなのか」といった不安や疑問に応えるためには、一過性のSNS投稿だけでは充分とはいえません。

地域密着型ビジネス:特定のエリア外へのアピールは不要

地域密着型ビジネス、いわゆる 美容室、クリニック、学習塾、飲食店など にとって、マーケティング効率の最大化は「地域特化」にあります。
SNSでの全国的な発信は、見た目の反応数は増えても、実際の来店や売上につながる効果は限定的です。

なぜSNSだけでは地域ビジネスに不十分なのか

地域ビジネスが直面するSNSの課題は明確です。
例えば、東京・自由が丘の美容室がInstagramで数千いいねを集めても、その大半が商圏外(遠方や海外)のユーザーだとしたら、実際の来店につながる可能性は極めて低いでしょう。
SNSの性質上、地域を超えた拡散は避けられず、せっかくの投稿やコンテンツが「見られはするが来店には結びつかない」という状況が生まれやすいのです。

具体的なデータを見ても、地域ビジネスのSNSフォロワー数と実際の売上には、必ずしも強い相関関係がないことが指摘されています。
むしろ、「SNSでの知名度は高いのに、実店舗の集客に悩んでいる」という矛盾した状況に陥るケースも少なくありません。

専門知識・技術が必要な業種:SNSでの情報発信だけでは信頼を得にくい

医師、税理士、弁護士、建築士、ITなど、専門的な知識や高度な技術を提供するプロフェッショナルは、SNSだけでビジネスの信頼性を構築することには本質的な限界があります。

専門家としての信頼構築の壁

専門サービスを選ぶ際、顧客は「この人に任せて本当に大丈夫か」という不安を必ず抱えています。
健康、資産、法的問題など重要な課題ほど、この不安は強くなります。
SNSの短い投稿や視覚的なコンテンツだけでは、この深い不安を払拭するのに十分な専門性や実績を示すことが困難です。

例えば、税理士の場合、税制の複雑な解釈や節税戦略の専門知識をInstagramの投稿だけで十分に伝えることはできません。
また、医療クリニックが治療の専門性や安全性をTikTokの短い動画だけで証明するのも現実的ではありません。

さらに、専門家の資格や第三者機関からの認証、過去の成功事例など、信頼の基盤となる要素をSNSだけで体系的に提示することには限界があります。
SNSの情報は流れてしまうため、いざサービスを検討する段階になったとき、必要な情報にアクセスできない可能性も高いのです。

緊急性の高いサービス:SNSでの情報拡散に時間がかかる

急な鍵のトラブル、深夜の水漏れ、事故後のレッカー対応—こうした緊急サービスを提供するビジネスにとって、SNSはマーケティング手段として根本的なミスマッチがあります。その理由は「時間」と「検索行動」にあります。

緊急時のユーザー行動とSNSの致命的なずれ

もし、あなたが緊急事態が発生した時、どのような行動をとるでしょうか?
例えば、真夜中に水道管が破裂したとき、Instagram のフィード閲覧や Twitter のタイムラインチェックはまず行いませよね?。
代わりに、多くの人が取る行動は

  1. 「水道管 破裂 修理 24時間」などの具体的なキーワードでのGoogle検索
  2. 「水道修理業者」の直接検索
  3. 以前から知っている業者への直接の電話

です。
SNSでの情報収集は優先順位が極めて低いのが現実です。

SNSはタイムラインが流れる性質上、あなたの投稿が必要としている人の目に適切なタイミングで入る保証がありません。
特に深夜や休日など、緊急性が高い時間帯ほど、検索エンジン経由の割合が高まる傾向があります。

SNS集客だけに頼らない!他のWeb集客方法も取り入れよう!

SNSは集客に欠かせないツールとなりましたが、お伝えした通り多くの業種において「SNSだけ」のウェブ戦略では本質的な限界があります。

また、最近SNSでの集客は明らかに難しくなってきていると感じています。
巷の「集客」に関するコンサルやセミナーの宣伝文句を見ても、「SNSをやらずに集客」「SNS以外で集客」というワードが増えてきたことからも、この傾向が読み取れます。

2023年まではコロナの影響もあり、オンラインでの情報発信が重視される環境の中で、SNSでの集客は非常に有効な方法でした。
SNSだけでも十分に集客できていた事業者も多かったでしょう。

しかしながら、2024年、特に今年に入ってからは状況が変わってきています。
アルゴリズムの変更、ユーザーの利用パターンの変化、そして競合の増加により、以前のようにSNSだけで安定した集客を実現することが難しくなってきているのです。
そこで今回は、SNS以外のWeb集客法も組み合わせることで、より集客率を上げる方法を説明します。

独自ドメインのホームページ:ビジネスの公式拠点を作る

独自ドメインのホームページがあると、SNSだけでは得られないメリットがあります。
SNSは投稿の表示がアルゴリズム変更で左右されたり、投稿が流れていくのに対し、ホームページは自分たちの好きなように情報を配置でき、いつでも見つけてもらいやすい「ネット上の自社お店」として役立ちます。

BtoB企業にとってのメリット

BtoBビジネスでは、意思決定プロセスが複雑で、複数の担当者が関わるため、SNSの断片的な情報では不十分です。独自ホームページは製品仕様書や専門資料を階層的に整理して提供でき、技術担当者から経営層まで、それぞれの関心事に応じた情報提供を可能にします。
また、取引における信頼性の証明にも不可欠で、会社概要や導入事例、プライバシーポリシーなどの公式情報を体系的に掲載することで、企業としての信頼基盤を構築できます。

高単価商品・サービス提供業のメリット

高額な買い物を検討する顧客は、複数のサイトを比較し、詳細情報を求めます。
SNSでは文字数制限や流れるタイムラインの性質上、製品の詳細仕様や保証内容、アフターサービスの説明が不十分になりがちです。
独自ホームページなら、購入検討者が求める詳細情報(仕様比較表、サイズガイド、素材説明など)を整理して掲載し、さらに顧客の声や導入事例を体系的に提示することで、高額商品購入の不安を軽減できます。
購入プロセスも単一ページから資料請求、問い合わせ、購入まで一貫して案内できるため、購入ハードルを下げることができます。

地域密着型ビジネスのメリット

地域ビジネスにとって、SNSは商圏外の人にも情報が届くため効率が悪くなりがちです。
独自ホームページは、地域名を含むSEO対策により「近くの〇〇」と検索する地元の見込み客に効率的に発見されます。
また、営業時間やアクセス方法、駐車場情報など、顧客が必要とする基本情報を常に最新の状態で提供でき、情報が流れて埋もれるSNSと違って、必要な時にすぐに情報にアクセスできます。予約システムやお問い合わせフォームも設置可能で、24時間営業していないお店でも、顧客は都合の良い時間に予約や問い合わせができるようになります。

専門知識・技術が必要な業種のメリット

専門サービスにおいて、SNSだけでは専門性や信頼性を十分に証明できません。
独自ホームページでは、資格や経歴、専門技術についての詳細な解説を体系的に提供でき、深い専門知識を持つ「本物の専門家」であることを証明できます。
また、過去の事例紹介や専門分野のコラムを時系列ではなく体系的に整理して提供することで、クライアントが必要な情報に容易にアクセスできるようになります。専門家としての思想や哲学、アプローチ方法なども詳細に伝えられるため、価格だけでなく「この専門家に依頼する価値」を伝えることが可能になります。

緊急性の高いサービス提供業のメリット

緊急サービスでは、いざという時に迅速に見つけてもらえることが最重要です。SNSのタイムラインは流れていくため、緊急時に見つけてもらえる保証がありません。独自ホームページは「水漏れ 修理 24時間」などの緊急性の高いキーワードでの検索上位表示が可能で、困っている人との確実な接点を作れます。
また、24時間対応の電話番号をワンタッチで発信できるボタンを目立つ位置に配置したり、よくあるトラブル別の対応事例や料金体系を明確に示したりすることで、緊急時の不安を軽減し、迅速な問い合わせにつなげることができます。
スマートフォン対応も徹底でき、外出先でトラブルに見舞われた人にもすぐに情報を提供できます。

SNSオンリーではなく、さまざまなWebツールで集客を拡大しましょう!

SNSは「お店の外で客寄せをしている」状態に似ています。
通りを歩く人(SNSユーザー)に「こんなお店がありますよ」とチラシを配ったり、呼び込みをしたりして認知してもらう役割です。
多くの人の目に触れる可能性はありますが、その場での接触は一瞬であり、詳しい情報は伝えきれません。

一方、ホームページは「ショーウィンドウと店内」の役割を果たします。
商品やサービスをきれいに整理して見せるだけでなく、店内のレイアウトも自由に決められます。
お客様は自分のペースでじっくり商品を見たり、詳細を確認したりできます。

さらに言えば、ホームページは24時間365日開いている店舗のようなもので、いつでも訪れた人に情報を提供できます。
また、ショーウィンドウの展示やPOPは自分たちの判断でいつでも変更できるように、ホームページも自社の意向で自由に更新や変更ができるというメリットがあります。

でも実は、効果的なWeb集客はホームページとSNSだけでは終わりません。お店の例で言えば、SNSはチラシ配りやティッシュ配りで、ホームページはショーウィンドウと店内ディスプレイだとすると、他にもお客様を呼び込む方法がたくさんあります。

SEO対策は「大きな通りに面した場所に出店する」ことに似ています。
多くの人の目に留まりやすい場所(検索結果の上位)に自分のお店を置けるのです。

リスティング広告は「欲しいものを探している人だけに声をかけられる案内係」のようなもの。

メルマガは「お店のファンに定期的にお得な情報を届けるDM」、そして口コミ(MEO)は「お客様が書いてくれたクチコミを店頭に貼りだして信頼を得る」ような役割を果たします。

これらのWeb集客ツールをどう組み合わせて最大限の効果を得るのかについては、別記事でご紹介しますね!

投稿者プロフィール

平松由花梨
平松由花梨全日本SEO協会認定コンサルタント リンクウェブ代表
愛知県の商業高校を卒業後、IT業界に従事。
2018年Wordpressと出会い50社以上のWebページ制作に関わる。
1978年 愛知県出身
大学生・専門学生の息子2人を持つシングルマザー起業家。
趣味はソロキャンプ。